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核戦力に組み込まれていたオメガ航法

2021年01月31日
今、自分がどこに居るかは、スマホで解る。
GPS受信機能が入っているから、解る。

GPSがない時代、オメガ航法があり、船舶、
航空機で使われていた。(過去形)
昔、航海練習船を見学出来、その頃は
メインの航法がオメガで、装置は目立って
いた。

超長波(VLF)、10kHzくらいの周波数を使い、
8ヶ所の送信施設から電波が出ていた。
日本には九州、対馬に送信施設があった。
支線式送信塔、タワーながら454.83mの高さが
あり、解体されるまで、スカイツリーが出来る
までは、日本一を誇った。

10kHzほどの周波数の電波は、地表と電離層
との間が、ちょうど導波管内を伝わる電波の
ようにそれほど減衰せずに届く。
おまけに海中にも、だいたい100m15mくらい
までの深さには届く。(到達水深は諸数値あり。)
3ヶ所の電波の届く位相差で位置がわかる。ただ
位置だけ知るためにだけ使われてはいない。
隠密潜水活動中のICBM搭載潜水艦へ、指令
通信も行っていた。

オメガ航法システム運用終了後、今アメリカや
日本にある超長波通信施設は、(潜水中の)
潜水艦へ指令通信をするためにある。
(アメリカは1ヶ所は元オメガ送信施設のある
地区に、日本は宮崎県えびの市に送信所がある。)
(対潜水艦通信(送信)は、極超長波(ELF)でも
アメリカとロシアで行われている。周波数76Hz、
アンテナ給電電力3MW、実効輻射電力3W、一例。)

しかし、太陽活動が活発になり、衛星搭載機器を
破壊したときどうするのだろう。
富士山山頂近辺にあった富士山レーダーは、すでにない。
ひまわり気象衛星も破壊されたらどうするのかな。
運営コストとか考えたら、旧システムも並存は無理
なのだろうか。

コロナ禍が起こったように、世の中何がおきるか
解らない。

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